小惑星探査機「ドーン」、小惑星ベスタの自転を撮影
2011年6月14日 14:00
米航空宇宙局(NASA)は6月13日、小惑星探査機「ドーン(DAWN)」によって撮影された小惑星「ベスタ」の自転の映像を公開した。
この映像は6月1日、「ベスタ」から約48万3000km離れた距離で、「ドーン」のフレーミングカメラによって撮影された20枚の画像を合成したもの。「ドーン」が30分ごとに画像を撮影し、映像から回転している「ベスタ」の様子がよくわかる。
「ベスタの画像はますますはっきりしてきており、フレーミングカメラが正常に稼働していることを示しています」
今回の画像について、マックスプランク研究所のアンドリアス・ナテュース博士(Andreas Nathues)はこのように述べた。
ドーンは現在、ベスタを目指して飛行しており、既に最終接近フェイズに入っている。7月16日にベスタを周回する軌道に投入される予定となっており、その後、約1年間にわたってベスタを観測する予定。
ドーンは2007年9月27日にデルタIIロケットによって打ち上げられ、2009年2月17日に火星の表面から約550kmまで接近し、火星スイングバイを行った。2011年7月からベスタを観測し、2015年2月には準惑星ケレス(以前は最も大きい小惑星に分類)に接近し、観測する予定となっている。
写真=NASA。
■Dawn Captures Video on Approach to Asteroid Vesta
http://www.nasa.gov/mission_pages/dawn/news/dawn20110613.html
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