デルタ2ロケット、地球観測衛星「アクエリアスSAC-D」を打ち上げ

2011年6月13日 14:45

 米航空宇宙局(NASA)とユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)はアメリカ東部夏時間6月10日10時20分(日本時間23時20分)、地球観測衛星「アクエリアスSAC-D」を載せたデルタロケット(デルタII)を、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約57分後、「アクエリアスSAC-D」が所定に軌道に投入され、打ち上げが成功した。

 「NASA初の海洋表面観測ミッションの一部として参加でき、ULAはとても誇りに思います。今回の打ち上げ成功はULAチームとNASAが長年にわたって協力しあった結果です」

 今回の打ち上げ成功を受け、ULA社のジム・スポンニック(Jim Sponnick)副社長はこのように述べた。

 「アクエリアスSAC-D」はNASAとアルゼンチン国立宇宙機関(CONAE)などが共同開発した地球観測衛星で、太陽同期極軌道で初めて海洋表面塩分濃度を測定し、海洋循環や気候との相互作用などを研究する。運用年数は3年の予定で、科学者らは早ければ年内にも、海洋表面の塩分濃度分布図を発表できると予想している。

 写真=NASA。

 ■NASA's 'Age of Aquarius' Dawns With California Launch
http://www.nasa.gov/mission_pages/aquarius/news/aquarius20110610.html

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