【銘柄診断】カシオ計算機は株価先行の流れに業績が追いつかない、低調継続も

2011年6月12日 23:15

  カシオ計算機 <6952> はここへきて再び底値探りの動きを余儀なくされる厳しい展開。前2011年3月期の営業利益は120億円(前々期は293億円の損失)と黒字転換を果たし、今2012年3月期も200億円と前期比66%増を見込むなど業績はきわめて好調。ところが、今3月期は市場の期待を下回る増益水準として失望売りが先行する結果になっている。

  3月9日に742円の年初来高値を示現しているが、この時点で今3月期の大幅増益を織り込んでいたことで、それが裏切られた格好になっている。主力のウォッチこそ順調な売れ行きが続いているが、デジカメが収益面では足かせとなっており、それに変わる確固たる新たな収益源も見当たらない。このため、

  先行きの成長が読めないとして外資系証券のレーティング引き下げの動きが続いていることも株価のマイナス要因。まだこれといって投資指標面で割安さを示すものもなく、やや低調な動きが続かざるを得ないようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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