【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】ギリシャに対する金融支援問題の動向が焦点
2011年6月12日 22:54
【外国為替市場フューチャー:6月13日~17日】
■1ユーロ=115円近辺~117円近辺で方向感の出にくい展開
来週(6月13日~17日)のユーロ・円相場については、ギリシャに対する金融支援問題の動向が焦点となるが、期待と警戒感が交錯して、1ユーロ=115円近辺~117円近辺で方向感の出にくい展開が想定される。
前週(6月6日~10日)のユーロ・円相場は、一時1ユーロ=117円台後半に円が下落した後、週末には1ユーロ=115円近辺に円が上昇した。ギリシャに対する金融支援問題に加えて、9日のECB(欧州中央銀行)理事会後は、追加利上げ観測に関して材料出尽くし感が広がるなど、強弱感が交錯した。
ユーロ・円相場については、方向感の出にくい状況となっている。9日のECB理事会では金利を据え置き、理事会後の記者会見ではトリシェECB総裁が「インフレの上振れ圧力を強く警戒する」と発言し、次回7月の理事会での利上げを示唆した。しかし、ほぼ市場の予想どおりの結果となり、材料出尽くし感が広がった。ギリシャに対する金融支援問題に関しては、引き続き各国の姿勢の違いが鮮明であり、期待と警戒感が交錯している。当面はギリシャに対する金融支援問題次第の展開だろう。
アイルランド、ポルトガル、スペインなどの財政不安問題再燃、欧米株式市場の下落、商品先物市場の下落などで、リスク回避の円買い圧力が増す可能性も想定されるが、一方では、ECBによる7月利上げの可能性が高まれば、ユーロが強含みとなる可能性もあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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