【銘柄診断】アサカ理研は今9期減額修正の織り込み終え、焦点は今後の回復動向

2011年6月9日 17:37

  アサカ理研 <5724> は東日本大震災を契機に下離れ、その後も浮上の機会をつかめないまま低調な展開が続いている。

  5月27日に発表された今2011年9月期中間決算は売上げ60億5200万円(前年同期比10%増)、営業利益2億5700万円(同83%増)の大幅増収益を確保した。

  同社は電子部品から貴金属を回収・精錬している。主需要先である電子部品・デバイス業界が大震災で打撃を受け、その生産回復には時間がかかるとして、今9月期通期については営業利益を4億3700万円から3億6900万円(前期4億1500万円)へ目標値を引き下げた。それを受け株価も二番底探りの展開を余儀なくされている。ただ、電子部品の生産は急ピッチで回復に向かっている状況。

  また営業利益も第1四半期の1億3800万円に対し第2四半期は1億1900万円とそれほどの落ち込みはない。少なくとも今9月期第4四半期以降は回復が鮮明になるものと思われる。PBRは0.7倍と底値水準。悪材料をこなし、今後は着実な戻り相場入りが有力視される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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