【銘柄診断】ラウンドワンは純益黒字転換業績と月次売上回復を買い直し急続伸

2011年6月7日 17:54

  ラウンドワン <4680> は7日、26円高の513円まで上げて、2月21日につけた年初来高値557円を意識する動きを強めた。終値は21円高の508円と急続伸。

  5月11日に発表した今3月期のV字回復業績と4月の月次売り上げの急回復を見直し割安修正買いが増勢となっており、同社が全国展開しているボウリング場に東日本大震災関連の「安・近・短」レジャー特需が強まるとの思惑も押し上げ効果を発揮している。

  同社の業績は、前期に再三、下方修正され純利益が126億7300万円の赤字(前々期は33億9600万円の黒字)と急悪化した。新たな出店形態「セール・アンド・リースバック」により特別損失が発生したことが要因で、同出店形態は、有利子負債を年間300億円返済し2016年3月期に無借金体制を実現、その時点での経常利益を200億円(今期予想80億円)に高成長させることを狙いとしている。

  これを裏付けるように今期業績はV字回復、純利益は、特別損失一巡で33億円と黒字転換を予想している。

  月次売り上げも、4月に既存店で前年同月比6.6%、全店で11.5%増とプラス転換、大震災関連のレジャー特需が追い風になり同社業績の上ぶれ要因として期待されている。

  株価は、大震災発生で売られた年初来安値292円から200円高しているが、PERは14倍台、PBRは0.6倍と割安である。信用倍率が1倍台で拮抗している好需給もフォローし高値奪回に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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