旭化成と東レ、2011年の水着を発表 機能性水着などを提案
2011年6月5日 05:06
旭化成と東レが2011年の水着を発表。今年の水着の色や素材などのトレンドについて、それぞれのホームページ上で発表している。
旭化成と旭化成せんいが先月30日に発表した報道向け資料によると、今年は、スイム&アクアフィットネス素材ブランド「Sunplay」を軸に、機能性と感性を追求したサブブランド展開を進めていく方針。5つのサブブランド(COOLMARINE・爽乾・UV・iR・fit)を中心に営業活動を行い、多くのアパレルで採用されている。
トレンドとしては、サポート効果を発揮する軽量織物素材等の「ハイストレッチ素材」が増加する傾向にあるという。また、「速乾性やUVカット性といった『機能』に加え、発色性や風合いといった『感性』にも重点を置いた素材が求められる傾向が強まっている」と分析する。丸編素材の台頭やプリントデザインの多様な展開も見られるという。
5つのサブブランドのコンセプトは、「COOLMARINE」が“鮮やかな発色と上質の素材感”UV+ファッション素材 、「爽乾」が“爽やかな着心地でからだを守る”速乾素材、「UV」が“紫外線からお肌を守る”UVブロック素材、「fit」が塩素脆化に強い耐久性をもつ素材、となっている。
さらに、2012年シーズン向けの新素材「ELACTION - PRO」についても紹介しており、コンセプトは、「ストレスフリーな着用感を実現した、究極のストレッチ素材」となっている。新素材は、特殊技術により実現したハイストレッチ素材で、柔らかなストレッチ性により、着用時のストレスを劇的に軽減した。タテヨコのストレッチバランスに優れ、どんな動きにもつっぱらずに追随する高いストレッチ性と、瞬時にもどる高い回復性を持つことで、疲労低減効果を発揮するという。
2011年の水着プロモーションの顔となる旭化成グループキャンペーンモデルには、尾花 貴絵(おばな・きえ 18歳 神奈川県出身)と王 詩文(ワン・シーウェン 21歳 中国湖南省出身)を起用した。日中ダブルキャストで、国内外において積極的なプロモーション活動を行っていく。
一方、東レの2011年水着のコンセプトは、「“Cheerful Healing”(陽気な癒し)~MIX FREELY!~」。「今を生きる個性を持った女性たち」に向けて、陽気で楽しいムードと、エコロジーの意識が融合した水着スタイルを提案する。今年の水着は、カラー、プリント、アイテムを、自分の好みで自由に組み合わせて個性をアピールできるものとし、カラーは「マルチカラー」と「ナチュラルシック」を主流に展開する。品質、ファッション性だけでなく、最先端技術を実現した新開発素材の水着も導入している。
同社が提案する今年のキーカラーは、エネルギッシュなレッドにややオレンジがかった「ひなげしレッド」だ。オレンジやゴールド、元気イメージの単色使い、アート風のマルチカラーなど、ポジティブで高揚感のある色使いを展開。さらに、自然で幸福感のある「ナチュラルシック」で、レトロな小花柄やエスニックテイストをこなすのも今年の特徴だ。そのほか、「80年代のトラディショナルなペイズリー」や、迷彩柄やヴインテージデニムもシックに表現した。
素材では、今年も「エコ」を意識したものを充実させている。新素材には、再生型のリサイクルポリエステル素材「トリンティエコ」に、冷感軽減素材“サラカラ”の機能をつけた、「トリンティエコ」“サラカラ”が登場。原材料の一部に植物由来の原料を使用している環境配慮型素材「フィッティ」は、新たなプリント柄が加わってさらにバリエーションが豊富になった。同社の水着素材は、同社特品ポリエステルやナイロンに、耐プール水性の高いポリウレタン弾性繊維「ライクラファイバー」を組み合わせて、1989年の発売以来、素材バリエーションを広げ続けている。
2011年の東レの水着キャンペーンガールには、今年18歳の西田 有沙(にしだ・ありさ 岐阜県出身)さんを採用している。