スペースシャトル最後の打ち上げ、アトランティスが39A発射台へ

2011年6月3日 11:45

 米航空宇宙局(NASA)は6月1日、スペースシャトル・アトランティス(STS-135)をシャトル組立棟(VAB)から39A発射台へと移動させた。

 移動作業はアメリカ東部夏時間5月31日20時43分(日本時間6月1日9時43分)に始まり、アトランティスを載せた巨大な台車「クローラー・トランスポーター)はシャトル組立棟を出発し、ゆっくりとした速度で移動し、アメリカ東部夏時間6月1日3時29分(日本時間16時29分)に39A発射台に到着した。到着後、アトランティスの設置作業も行われ、打ち上げに向けていよいよ最終準備に入った。

 アトランティスの打ち上げはアメリカ東部夏時間7月8日11時40分(日本時間7月9日0時40分)に設定されており、このミッションは多目的補給モジュール「ラファエロ」を搭載し、国際宇宙ステーション(ISS)に科学機器や水再生システムの部品などを運ぶ。

 船長はクリストファー・ファーガソン宇宙飛行士、パイロットはダグ・ハーリー宇宙飛行士が務め、サンディー・マグヌス宇宙飛行士、レックス・ウォルハイム宇宙飛行士の計4人が搭乗する。

 これがスペースシャトル計画最後の打ち上げで、救助ミッションの準備はなく、もしアトランティスに問題が起きた場合、宇宙飛行士らはISSに避難し、ソユーズ有人宇宙船による救助を待つ。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

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