【銘柄診断】JSPは今3月期の減益織り込み、海外好調を見直す
2011年6月3日 11:42
JSP <7942> は4月28日に今2012年3月期の業績について売上げ930億円(前期比1.1%増)、営業利益63億円(同16.6%減)の小幅増収、減益の見通しを明らかにした。今期見通しの厳しさを嫌気してその後整理基調を鮮明にしていたが、5月25日の1259円で目先底を打ち出直りに転じてきた。
今3月期が減益とはいえ、前3月期は史上最高利益を達成しており、それに比べての減益で水準そのものは高い。しかも前3月期は営業利益43億円と前々期比24%減益の見通しでスタート、その後期中に3回の増額修正を行い、最終的にはさらに上振れての着地となるなど同社の保守的見通し発表の習性に着目、増額期待からの押し目買い機運が強まってきている。
発泡プラスチックは中国などの新興国向けの伸長に加え、アメリカやヨーロッパでも堅調な推移が予想され、2月に買収した発泡ポリプロピレンの製造販売会社(ブラジル)も加わり、全体で微増収を見込んでおり、同社を取り巻く環境は良好な状態が続く見通しだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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