三菱電機、世界初の有機ELパネルを使用した大型球体ディスプレイを公開
2011年6月2日 17:13
三菱電機は1日、日本科学未来館(東京都江東区)のシンボル展示「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」向けに、有機EL方式大型映像装置(オーロラビジョンOLED)を納入したと発表した。日本科学未来館の開館10周年にあわせ、今回シンボル展示である地球ディスプレイ「Geo-Cosmos」を、LED方式から有機EL方式に更新。6月11日から一般に公開される。
納入した装置は、世界で初めて有機ELパネルを使用した大型球体ディスプレイ。96mm角の有機EL小型パネル1万362枚を、アルミニウム製の球体に敷き詰め、直径約6mの球体ディスプレイにした。床上18mの位置に天井から吊るされている。
従来のLED方式と比べ、解像度が約10倍となる1000万画素以上の高解像度映像が表示できる。これにより、気象衛星が撮影した雲の動きなど、さまざまな地球の姿を鮮明に映し出すことが可能だという。
なお、新しい「Geo-Cosmos」の製作には、有機ELディスプレイシステムを担当した同社のほか、電通、ゴーズ(画像処理・送出システムなど)、GKテック(球体設計・製作)の計4社が参加。日本科学未来館の企画コンセプトに基づき、電通の下、総合力を結集して完成させた。