DeconGel、放射性物質除去に役立つ青い液体

2011年5月31日 11:30

  eggy 曰く、

 ゲル状に固まることで表面に付着した危険な微粒子状物質を取り除く青い液体 DeconGel が、福島第一原子力発電所にて放射性物質の除去に使用されているとのこと (POPSCI の記事本家 /. 記事より) 。

 ハワイの CBI ポリマーズ社が開発した DeconGel は、汚染箇所の表面にブラシやヘラで塗る又はスプレーするなどして覆い、乾燥してフィルム状になったら剥がして捨てるだけ。これまでの洗浄方法と比較するとその除去率と効率性は格段に違うようだ。放射性物質のみならず PCB、ベリリウム、水銀、アスベストといったあらゆる危険物質を吸収して包み込み、その除去率は 96 〜 100 % であるとのこと。一度 DeconGel に吸収された汚染物質は空気中に放出されたり土壌に漏れだす事はなく、作業員に危険が及ぶ心配はないのだそうだ。DeconGel のサイトにある動画でその使用方法を確認することができる。

 4 月の上旬に CBI ポリマーズ社が日本に DeconGel を 10 パレット相当分を寄付しており (共同通信デジタルの記事より)、福島の立ち入り禁止区域内の放射性物質除去に役立っているとのこと。だが、これだけの量で足りるとはとても思えないのはタレコみ子だけであろうか。

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