ローソン、子会社ローソンエンターメディアとHMVを9月に合併
2011年5月31日 19:15
ローソンは31日、同社の連結子会社であるローソンエンターメディア(LEM)とHMVジャパンを9月1日に合併させると発表した。合併により、コンサート等のチケットとCD・DVD・グッズ等の商材を同時に取り扱う、独自のエンタテイメント事業を展開する。なお、合併は、LEMがHMVを吸収合併する形で行われるが、HMVの店舗とECサイトにおける事業については、引き続き「HMV」ブランドで事業展開していく方針。合併後の名称は「ローソンHMVエンタテイメント(仮)」となる。
同社は、昨年度、コンサートなどのチケット販売や情報提供サービスを取り扱うLEMを株式交換によって完全子会社化し、エンタテイメント分野のコンテンツ充実化とLEMの経営再建を推進してきた。さらに、昨年12月1日に、CD・DVDなどの店舗販売・ECサイト事業を取り扱うHMVを完全子会社化し、より利便性の高いサービスの構築を目指してきた。今回、LEMの経営基盤・管理体制の建て直しに目処がついたことから、LEMとHMVを合併させ、総合的なエンタテイメント事業を展開させることで、更なる成長を目指す。
具体的には、LEMとHMVの合計850万人の会員購買データを活用し、商材開発(主催興行、オリジナル商品)や、旗艦店、モール店、HMV SPOT(小型店)などの新規出店(年5~10店)を計画している。
また、今年8月に、HMVジャパンもローソンが加盟しているポイントサービス「Ponta」に加盟することが予定されており、ローソンのPonta会員3200万人を合計することで、会員数は4000万人規模に拡大する見通し。この大規模な会員組織を活用し、ECサイト事業の強化を図る。8月には、エンタメ総合サイト「LAWSON HOT STATION」を開始し、CD・DVD、チケット、グッズ、本、電子書籍の販売を行う。また、会員誘導を基盤とした「LAWSONポイントモール」も開始する。他社との提携による品揃えの強化も模索していく方針。