赤外線天文衛星「あかり」で電源トラブル発生

2011年5月30日 11:30

  KAMUI 曰く

 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) の赤外線天文衛星「あかり」に電源トラブルが発生しているそうだ (JAXA のプレスリリース、宇宙開発委員会資料 (PDF)より) 。

 旧・宇宙科学研究所 (ISAS) が開発し、2006 年 2 月 22 日に M-V ロケット 8 号機で打ち上げられた「あかり」は、設計寿命の 1 年、さらに目標寿命の 3 年を超えて運用されてきたが、2011 年 5 月 24 日午前 5 時 30 分頃に観測機器の電源がオフになっているのが判明。これはバッテリの蓄電量が低下したことによるもので、現在は太陽電池パネルに光が当たらなくなると電源が落ちてしまう状態になっている。

 「あかり」は地球周回軌道を 1 周あたり約 100 分で飛んでいるが、そのうち 20 分ほどは日陰に入ってしまうため、その度に電源が落ちて初期状態に戻ってしまうようだ。今のところそれ以外のトラブルなどは無く、今年 8 月頃には日陰の無い軌道に移動出来る予定。

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