Cray、GPUを用いたスパコン「XK6」を発表

2011年5月29日 11:00

  hylom 曰く、

 Crayが同社初のGPUスーパーコンピューター「XK6」を発表した(HPCwireの記事本家/.)。

XK6は、同社が以前に発表していたOpteronベースのスーパーコンピューター「XE6」から派生したマシンで、各ブレード上のCPUソケット8基のうち4基分がNVIDIA Tesla GPUモジュールに置き換えられている。CPUはOpteron 6200、Tesla GPUはM2090のコンパクトバージョン「X2090」で、演算性能は倍精度演算で665GFLOPS。6GBのGDDR5を搭載し、帯域幅は178GB/秒。1キャビネットに24枚のブレードを搭載可能で、その場合70TFLOPSの性能を発揮できるという。

ソフトウェア面では、Cray Linux Environment(CLE)を含むソフトウェアスタックとプログラミング環境をXE6から継承している。NVIDIAのCUDA SDKなど、GPU用のプログラミングライブラリーが追加されており、PGIコンパイラーもGPU用のコード生成に対応済みとなっている。

GPUを利用したスパコンはすでに実用化されているが、大手メーカーが製品として発売する例はあまり聞かない。東工大のTSUBAMEなどもCPUとGPUの両方を搭載する異種混合構成だが、今後このような構成のシステムが普及していくのだろうか?

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