ヤクルト、福島工場の復旧で来月17日から乳製品全品の出荷を再開
2011年5月27日 20:36
ヤクルトは27日、東日本大震災の影響で生産を休止していた福島工場の製造ラインの一部復旧に伴い、来月17日から、はっ酵乳「ソフール」と「ヤクルト元気ヨーグルト」の全国への出荷を再開すると発表した。また、5月16日から一部で生産を再開している岩手ヤクルト工場でも、被災により生産を休止していた「ヤクルトカロリーハーフ」、「ヤクルト300V」、「ヤクルト SHEs」の出荷を来月22日から再開すると発表。今回、販売休止中の乳製品5品目6品種の出荷が再開されることにより、同社の乳製品全品の供給が可能になった。
さらに同社は、放射性物質に対する自主検査体制を強化すると表明。東北・関東地区の乳製品4工場(福島工場、茨城工場、岩手ヤクルト工場、千葉ヤクルト工場)で生産された製品が自主検査の対象になる。
具体的には、茨城工場内に、放射性物質をより詳細に測定できる機器を新たに導入し、4工場で使用する原料水や各品種の調合液について、生産日ごとに放射線量の測定をするなど、安全を確認したうえで製品を出荷する。また、4工場では、生産環境の放射線量検査を毎日実施し、生産工場として適正な環境であるかを確認・点検する。一方、4工場以外の乳製品工場で生産された製品やジュース・清涼飲料についても、同じ機器を用いて原料水や製品サンプルの検査を定期的に行っていく方針。