平山郁夫の画文集『西から東にかけて』を読んで=田北知見の銘柄ウオッチ

2011年5月27日 17:18

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  平山郁夫の画文集『西から東にかけて』を読んだ。日本画の大家である平山氏(1930-2009)が、ヨーロッパ、中東、インド、東南アジア、中国などの各地へ行き、仕事をした際の経験談や回想が綴られ、風景や遺跡などの素描が添えられているものだ。

  私のイメージでは、日本画家というのは「静」のイメージが強い。とくに平山氏のような大家ともなるとそうだ。が、この本を読むと、平山氏は若い頃から晩年まで、かなりの奥地にも多く出向いて、遺跡などの写生などもたくさんしていらっしゃったようだ。それだけでも尊敬に値すると思った。さらに、文を読むと、それぞれの土地や人や文化に対して、素直に尊敬の念を抱き、暖かい目で見ておられるのを感じた。

  平山氏の作品が多くの方々に好まれるのは、作品自体の素晴らしさもさることながら、そうした、ご自身の人となりが画面ににじみ出て、それで好まれるのではないだろうか…、などと、この本を読んで思ったのだった。

  本のタイトルから連想して、社名に「西」と「東」のつく銘柄で優良株を探してみた。

★河西工業 <7256> (東1)

  自動車インテリア部品のメーカー、河西工業 <7256> (東1)を入れる。27日終値は11円高の400円。単位1000株。PERは約6.1倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートはこの2ヵ月ほど、400円ライン前後でモミ合っている。モミ合い上放れで、まずは次のフシである450円ライン奪回を狙ってみる。ただ、信用買い残が大きく膨らんでいる点、今期2012年3月期連結業績予想は未定としている点など、気になるところもある。押し目小すくいでジックリ待つのが無難か。

★関東天然瓦斯開発 <1661> (東1)

  天然ガス生産事業、地方都市ガス事業を行なっている関東天然瓦斯開発 <1661> (東1)を入れる。27日終値は5円高の449円。単位1000株。PERは約15.2倍、PBRは約0.4倍となっている。チャートは3月25日につけた年初来高値595円から反落し、続落トレンドで来ていたが、450円フシにあたり、ここ数日はリバウンドのきざし。まずは次のフシ500円ラインまでの戻りを目指す。ただ、筆頭株主が東京電力である(約2割保有)点と、今期2011年12月期連結業績予想が前年比減収減益である点は気になる。しかし中期チャート見ると現在は安値圏にあり、今期連結業績予想は2月に発表した当初予想が据え置かれている。地合いにもよろうが、もうしばらくは小幅リバウンドトレンドが続くと見たい。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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