縄文時代のノコギリクワガタが奈良で出土
2011年5月26日 15:53
Aluminum-Carbide 曰く、
縄文時代のノコギリクワガタが奈良で完全な形で出土したそうです(発表資料PDF、MSN産経ニュース)。
「縄文時代晩期の流路の南岸に検出した樹根8(アカガシ亜属)の下より、仰向けの状態で出土しました」とのことで、周囲から同時代の土器が出土していることから、ノコギリクワガタの埋没時期もこれと同じ時代であると考えられるそうだ。
体長約63.5mm、最大幅15.0mmで、左前肢は確認できないものの、その他はほぼすべての部位が確認できるとのこと。体毛の残存も確認できたそうだ。このようにほぼ全身が出土した例はいままでになく、昆虫学の研究資料としても期待できるとのこと。
発見者の松岡調査員は「子供のときクワガタを昆虫採集で見つけたときと同じ感動があった」と話したそうだ。出土したクワガタは橿原市畝傍町の橿考研付属博物館にて、5月25日から6月12日まで展示されるとのこと。
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