【銘柄診断】酉島製作所は海外展開積極化による成長を狙う中期経営計画を推進

2011年5月26日 14:19

  酉島製作所 <6363> は震災後は戻りらしい戻りもないまま、もみ合い状態が続いていたが、ここへきて再び売り込まれる展開となっている。

  同社は前2011年3月期をスタートに2013年3月期を最終年度とする中期経営計画を推進している。最終年度には営業利益45億円(前3月期31億円)を見込む意欲的なもの。

  ここでは、省エネ・新エネ・環境対応を徹底する「スーパー・エコ戦略」、エンドユーザーに主眼を置いた「ロイヤル・カスタマー戦略」、世界マーケットを狙う「グローバリゼーション戦略」の3つの戦略を基本方針として推進し、業容の拡大、業績の向上に努める方向が打ち出されている。

  注目は海外展開で、中国に製造拠点として酉島ポンプ(天津)有限公司を設立し、工場建設を進め、英国では製造メーカーであるケーアールジー インダストリーズを連結子会社化したことにより、競争力のある部品供給体制を確立した。インドネシアではトリシマ・グナ インドネシア工場の拡張を実施し、同国の発電所向けポンプの国産化に対応する生産体制を整えた。

  今2012年3月期の営業利益が30億円(前期31億2700万円)と、微減益見通しにあるため株価は低調だが先をにらんだ中勢投資では買いゾーン到達のニュアンスが強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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