赤外線天文衛星「あかり」に電力異常

2011年5月25日 11:30

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月24日、赤外線天文衛星「あかり」に電力異常が生じ、観測機器等の電源がオフ状態になっていると発表した。

 発表によると、「あかり」は5月24日5時30分頃、バッテリーの蓄電量の低下したため、軽負荷モードに移行し、搭載観測機器、Xバンド送信機の電源がオフ状態になったという。現在、太陽電池パドルによる電力発生のある時間帯のみ、「あかり」への電力供給がなされている状態で、JAXAは復旧作業を検討している。

 「あかり」は日本初の本格的な赤外線天文衛星で、2006年2月にM-Vロケットによって打ち上げられた。赤外線専用の望遠鏡と2種類の観測装置を搭載し、全天にわたって赤外線源を観測する「サーベイ観測」が主な目的で、目標寿命3年を超えて運用している。

 ■赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)の電力異常について
http://www.jaxa.jp/press/2011/05/20110524_akari_j.html

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