日本オラクル、「ひかりTV」に「オラクル・コヒーレンス」を導入
2011年5月25日 11:00
日本オラクルは23日、オラクルのインメモリ・データグリッド製品「Oracle Coherence(オラクル・コヒーレンス)」が、NTTぷららのブロードバンド映像配信サービス「ひかりTV」のシステムに導入されたことを発表した。
「ひかりTV」は、2008年のサービス開始以来、順調に契約者数が伸びており、2011年3月末時点で140万契約を突破している。しかし、契約者数の急激な増加によって利用情報が増大し、特に利用料金の計算処理時間の短縮が課題となっていた。
今回の導入を経て「Oracle Coherence」を活用することによって、従来はその都度、契約者情報のデータベースへの問い合わせを必要としていた処理を、複数のサーバーのメモリ上に分散して配置することで高速に処理することを実現。従来のシステム構成と比較して、料金計算のバッチ処理時間を90パーセント短縮することが可能となった。
「Oracle Coherence」が採用された理由として日本オラクルは、同製品が業界トップレベルのインメモリ・データグリッド製品であることや、頻繁に使用されるデータに対しても高速かつ信頼性の高いアクセスが可能であるため、業務に不可欠なアプリケーションを計画的に拡張できることを列挙。さらに、将来の契約者増加に対してもサーバーを追加することで柔軟に拡張できることや、同システムの導入プロジェクトを担当する新日鉄ソリューションズが現行アプリケーションを使用して性能検証を実施した結果、高いパフォーマンスの実現性を確認できたことなどを挙げている。