新潮社の「電子書籍基本宣言」

2011年5月24日 12:30

  hylom 曰く、

 先月公開された新潮社の電子書籍ライブラリー「Shincho LIVE!」にて、「新潮社 電子書籍 基本宣言」なるものが公開されている。

 この「基本宣言」は 5 項目から成っており、「年月に耐えうる物を目指す」「ネット習熟度の工程や機器の差異がそれを妨げる物であってはならない」「外部の論理に左右されてはならない」など、理解できるものもあるが、「書店とも共存共栄を図らなくてはならない」「紙の書籍とけっして対立したり侵食しあったりするものではない」などは書店向けのリップサービスにも見える。

 「マガジン航」の『新潮社の「電子書籍基本宣言」に思うこと』では「紙の本と電子書籍は相同するものとして期待しているが、いっぽうでは対立、侵食してほしくないという矛盾」を指摘しているが、出版社側は「紙と同じように商売をしていきたい」という意識を持っているのではないだろうか ? この宣言からはそのような意識が透けて見えてならない。

 スラッシュドットのコメントを読む | 書籍

 

関連記事

最新記事