【銘柄診断】大林組は大震災特需思惑再燃し業績上ぶれ期待高め小反発
2011年5月24日 17:54
大林組 <1802> は24日、2円高の346円と4営業日ぶり小反発した。6月22日に迫った今国会の会期末を前に今年度第2次補正予算編成を巡り与野党の攻防が強まっており、改めて東日本大震災の関連特需思惑が再燃し、同社株に割安修正期待の下値買いが入っている。同社株は、ゼネコン4社の中で最も投資採算的に割安なことが買い手掛かりとなっている。
同社の業績は、前期に前々期の赤字業績から黒字転換し、今期はさらに続伸が予想されている。
前々期は、海外大型工事などを損失処理し赤字転落したが、前期は工事利益を確保し黒字転換、今期は、受注高も、前期並みの1兆400億円として、経常利益を340億円(前期比53%増)、純利益200億円(同29%増)と見込んだ。ただこの業績予想には、大震災が、国内経済・建設市場に与える影響額を合理的に見積もることは困難として関連の復旧・復興需要は織り込んでおらず、今後の第2次補正予算の編成などとともに上ぶれ期待も高まってくる。
株価は、大震災発生前につけた341円から震災発生で特需を先取りして413円高値まで急騰したものの年初来安値309円まで往って来い以上の急落となり、300円台央での底固めが続いている。PER12倍台、PBR0.7倍の割り負け訂正で底上げしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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