【銘柄診断】ソニーは業績下方修正・純益赤字転落も織り込み済みで急反発
2011年5月24日 17:49
■織り込み済みで下げ過ぎ訂正期待
ソニー <6758> は24日、寄り付きの22円安から切り返し終値は59円高の2270円と急反発した。
23日大引け後に今年5月26日予定の決算発表に先立って、2011年3月期業績の一転した下方修正を発表、純利益が赤字転落するが、織り込み済みとして下げ過ぎ訂正期待の打診買いが再燃した。
前日の米国市場で同社ADR(預託証券)が、ザラ場の急落から東京市場の終値に対して31円安(円換算値)まで戻して引けたことも意識されている。
3月通期業績は、昨年7月、10月と上方修正された。その10月再増額値より売り上げを190億円引き下げ、税引前純利益を50億円引き上げ、純利益を3300億円引き下げるなど修正は増減マチマチとなったが、純利益は、2600億円の赤字(前期は408億200万円の赤字)と3期連続の水面下推移と悪化した。税引前純利益は、有価証券売却益の計上で上ぶれたが、純利益は、繰延税金資産の現金支出を伴わない約3600億円の評価性引当金を計上するため赤字転落する。
株価は、東日本大震災発生で年初来安値2100円まで急落、リバウンド場面ではインターネット配信事業でハッカーの不正アクセスによる個人情報流出問題が発生したことを嫌い値を崩した。今2012年3月期の業績動向も関連し強弱感の対立が激化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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