スマホ利用者のWeb閲覧時間、携帯電話ユーザーの約3倍 

2011年5月23日 11:22

 スマートフォンと携帯電話、それぞれにおける1日あたりの平均Web閲覧時間は、携帯電話ユーザーの58分に対し、スマートフォンユーザーは2時間49分で、約3倍の開きがあることが、MM総研の「スマートフォンユーザーの利用実態調査」で明らかになった。同調査は、インターネットアンケートサービスを運営する「クロス・マーケティング」のモニターを活用して、全国のスマートフォンユーザー1,400人と携帯電話(フィーチャーフォン)ユーザー17,156人に対するWebアンケート調査を実施し、結果をまとめたもの。

 Webサイトのジャンル別でみると、スマートフォン、携帯電話ユーザーともに「ブログ・SNSつぶやき系サイト」が最も長く、スマートフォンで一日平均23分、携帯電話は同11分だった。両ユーザーで閲覧時間の差が大きかったのが「動画サイト」で、携帯電話の一日4分に対しスマートフォンでは同17分と4倍以上に拡大した。

 また、スマートフォンユーザーに、スマートフォンを利用していて感じる不満を聞いたところ、最も比率が高かったのが「バッテリー容量を気にしてネット閲覧やアプリを使用しなければならない」で47.4%。半数近くが回答し、他の項目と比べても特に高い割合を示した。以下、「従来の携帯電話の機能が使えない(ワンセグ・おサイフケータイなど)」(29.1%)、「パソコン並の処理能力がない」(23.7%)などが続いた。 

 そのほか、「Web閲覧」時については、「表示までに時間がかかることがある」(33.1%)などの不満が高かった。「アプリ」については、「目的のアプリが見つけづらい」が33.5%で最多となっている。

 さらに、今回の調査で、ネットワーク回線(3G)について携帯電話事業者別に満足度を質問し、ポイント化して分析したところ、「交通機関の中」、「屋外」、「商業施設内」、「職場・学校」などでは、NTTドコモとKDDI(au)がそれぞれ51~54ポイント程度であるのに対し、ソフトバンクでは38~43ポイントとなり、やや低く評価される結果となった。一方、「自宅」では、NTTドコモが最高の56ポイント、KDDI(au)が55ポイント、ソフトバンクは屋外等に比べ最大15ポイント高い52ポイントとなり、自宅での利用満足度は各社ほぼ同等となった。

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