【どうなる!東京電力】環境不透明でカラ売りが急増、需給主導の相場展開へ

2011年5月23日 11:21

  東京電力 <9501> は途中それなりの戻りも見られたが、東日本大震災後は基本的には下降トレンドにある。前2011年3月期の決算が1兆2000億円余りの赤字となり、創業以来最大の赤字に転落した。

  保養所など厚生施設の全廃や、給与削減などのリストラ策もあわせて発表されたが、賠償金については計上されておらず、今期以降の業績はまったく見通しが立たない状況となっている。そうした事態を踏まえ株価の先安を読む向きが増えカラ売りが急拡大。

  震災前3月11日申し込み現在で107万株に過ぎなかった信用売り算が直近、5月13日現在では5486万株と、信用買い残の4534万株を大きく上回り、日証金では連日逆日歩が発生している。従って株価が下がればすかさず買戻しが入り、下値硬直感が強くなってきている。

  高いところから落ちた株価は次第にリバウンドのパワーを喪失し、反発力が鈍くなり、つれて株価ももみ合いに移行するケースが多い。同社もそのようなパターンをたどる可能性が強い。あくまでも需給主導の相場である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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