一人ぼっちの惑星がいっぱい

2011年5月22日 13:00

  t_slash 曰く、

 大阪大学や名古屋大学が参加する国際共同観察研究チームは、恒星(主星)の周りを回らず、宇宙空間を浮遊する「浮遊惑星」が太陽系外に数多く存在するとの解析結果をまとめ、5月19日号の科学誌Natureに掲載された(名古屋大学太陽地球環境研究所の発表毎日jpの記事Nature Newsの記事)。

国際共同観察研究チームのMOA(Microlensing Observation in Astrophysics)グループは重力マイクロレンズ現象による星の増光現象を観測することで系外惑星を探索しており、観測方法の改良により増光周期が1~2日と短い木星程度の質量を持つ浮遊惑星を検出できるようになった。浮遊惑星の検出数からみて、少なくとも普通の恒星と同程度の数が存在するとのこと。浮遊惑星は惑星系から弾き飛ばされてできたと考えられるため、地球程度の質量の浮遊惑星であれば、さらに多くの数が存在する可能性が高い。NASAが2020年頃の打ち上げを計画しているWFIRST宇宙望遠鏡であれば、地球程度の質量の浮遊惑星を検出することも可能になるという。

個人的には惑星規模宇宙船が多数航行中というSF的発想をしてしまう。惑星の移動速度などもわかるとおもしろいかもしれない。

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