警戒区域内の家畜 安楽死へ 農家は断腸の思い
2011年5月13日 11:00
東京電力福島第一原発から半径20km圏内の家畜が安楽死させられる。「所有者の同意を得た上で」の措置だが、政府の原子力政策、東電の原子力発電に対する安全対策上の問題(東電は想定外の津波による被害というが)が、多くの家畜の命を奪うこととなった。
枝野幸男官房長官が12日夕の記者会見で原子力災害対策特別措置法に基づき、同災害対策本部長である菅直人総理が本部長名で「警戒区域内の家畜を安楽死させるよう(佐藤雄平福島県知事に対し)指示する事とした」と語った。
農林水産省は「今回の指示は避難区域、警戒区域の設定により家畜の飼養管理が困難になったことを受けて、福島県と十分協議した上での措置」とすると共に「安楽死や消毒など区域内での措置にあたっては福島県と一体となって取り組む」と説明している。酪農家にとっては断腸の思いだ。(編集担当:福角忠夫)