原発周辺 規制区域外での稲作ではカリを多めに

2011年4月26日 11:00

 東京電力福島第一原発事故で避難区域、計画的避難区域、緊急時避難準備区域以外では農作業に対する制約がないものの、農林水産省では原発周辺地域での農作業では安全を確保するため、耕うんなどを行う場合に粉塵の吸入や土壌・水との接触をできるだけ避けるようマスクの着用やゴム手袋、ゴム長靴の着用を呼びかけている。

 また、農作業後には手足、顔などの露出部分の洗浄を励行すること、屋外作業から屋内作業にうつる場合には服を着替えるなど、ちりや埃などを持ち込まないようにするようアドバイスしている。

 このほか、稲などの作付けが可能な地域で収穫物への放射性物質の移行を抑える方法として「カリ肥料を通常より多く投入する。水稲の場合、過剰害が出ない程度に、基肥・追肥で10アールあたり合計で20キログラム程度を目安にする。また、硫酸カリより塩化カリの方が望ましい」としている。

 農林水産省では「カリウムに放射性セシウムの作物による吸収を抑制する効果が報告されているため」としている。(編集担当:福角忠夫)

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