地球観測衛星「だいち」に電力異常、制御不能に

2011年4月25日 12:00

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月22日、陸域観測技術衛星「だいち」が電力低下と共に、軽負荷モードに移行し、地上から制御不能になったと発表した。

 発表によると、4月21日に「だいち」の太陽電池パドルによる発電量が急激に低下し、その後、軽負荷モードに陥った。太陽電池パドルよる発電量は現在ゼロとなっており、復旧には至ってない。また、バッテリーによる運用が続けられているが、機体が動かなくなるのも、通信が途切れしまうのも時間の問題だという。

 JAXAはチャンスがある限り回復の努力を続けるとしているが、回復は難しいとの見方が強い。

 「だいち」は2006年1月24日、H2Aロケット8号機によって打ち上げられ、既に5年以上稼働している。国土地理院の地図データの収集や被災地の撮影、資源探査など、様々な分野で活躍した。

 ■陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の電力異常について
http://www.jaxa.jp/press/2011/04/20110422_daichi_j.html

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