2010年度の紙巻たばこ販売、前年比10.1%減少へ 増税の影響

2011年4月24日 23:35

 日本たばこ協会は22日、2010年度の紙巻たばこ販売実績を発表した。販売数量は前年比10.1%減の2102億本。販売定価代金は同2.0%増の3兆6163億円だった。昨年10月から実施されたたばこ税の増税により、たばこ1本あたりおよそ5円、1箱で100円値上がりした影響を受けた格好。買い控えにより販売数量が伸び悩んだ一方、値上げにより販売定価代金は増加する結果となった。

 4月~6月期の販売数量は前年度とほぼ同じだったが、増税前の7月~9月期は、コンビニや小売店でたばこの買いだめに走る消費者が多く、前年比27.3%の大幅増だった。しかし、10月~12月期は前月までの反動から需要が落ち込み、前年比45.8%の大幅減。増税の前後で販売数量が激しく変動したことがわかった。一方、1月~3月期は同16.4%減で、増税前の水準を取り戻している。

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