ハッブル宇宙望遠鏡、打ち上げ21周年記念画像

2011年4月22日 11:15

 米航空宇宙局(NASA)は4月20日、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の打ち上げ21周年を記念する画像を公開した。

 公開された画像はアンドロメダ座方向、地球から約3億光年離れている相互作用銀河「Arp 273」で、下の銀河の重力の影響によって上の銀河の渦が広がり、まるで薔薇の花びらのように見える。

 この画像は2010年12月、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3 (Wide Field Camera 3)によって撮影されたもので、紫外線、青色、赤色の3種類のフィルターが使用された。

 ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月にスペースシャトル・ディスカバリーによって打ち上げられ、打ち上げ直後はレンズのピンぼけなどの問題が生じたが、地上の対応や補修ミッションなどを経て、これまで大きな観測成果を挙げている。

 2009年5月にハッブル宇宙望遠鏡の最後の補修ミッション(HST-SM4)が行われ、ジャイロ、バッテリー、故障した機器の交換と修理、新しい観測機器も取り付けられた。これによって、ハッブル宇宙望遠鏡は2014年まで稼動できる見込みとなっている。

 写真=NASA。

 ■NASA's Hubble Celebrates 21st Anniversary with "Rose" of Galaxies
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2011/11/

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