ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、最終極低温度試験を開始

2011年4月18日 10:15

 米航空宇宙局(NASA)は4月14日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の主鏡18枚のうち、最初の1セグメント(6枚)の最終極低温度試験を今週中に開始すると発表した。

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡に対する極低温度試験は2010年1月から、マーシャル宇宙センターのX線極低温施設(XRCF)で進められており、技術者らはマイナス約247度の極低温の真空環境において、主鏡の形や状態、金属膨張などを確認している。

 NASAによると、マーシャル宇宙センターでの一連の試験を終えると、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡はゴダード宇宙飛行センターに運ばれる予定で、そこで光学試験などが行われるという。

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はハッブル宇宙望遠鏡の後続機として、ノースロップ・グラマン社が現在設計及び開発を担当している。直径6.5m、18枚の鏡によって組み合わせられた主鏡を搭載し、ビッグバン直後に誕生した星や銀河の観測、系外惑星の発見などが期待されている。

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は2014年、アリアン5ロケットによって打ち上げられ、太陽と地球のラグランジュ・ポイントL2に投入される予定となっている。

 写真=NASA。

 ■NASA's Next Generation Space Telescope Marks Key Milestone
http://www.nasa.gov/centers/marshall/news/jwst/11-111.html

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