原子力損害賠償紛争審査会 15日に初会合

2011年4月15日 11:00

 東京電力福島第一原発事故に伴い文部科学省に設置された原子力損害賠償紛争審査会の第1回会合が15日午後6時20分から約2時間の予定で、同省特別会議室で開かれる。

 第1回会合では今回の事故と被害の概要の把握とともに、今後の審議の進め方を話し合う。

 審査会は大塚直早稲田大学大学院教授や米倉義晴放射線医学総合研究所理事長ら10人の委員で構成されており、審査会では今回の原発事故被害者と東京電力との間の損害賠償に関し、適切な処理を図るため、損害範囲の判定指針などを策定する。また、和解の仲介を行い、損害賠償が円滑にすすむようにする役割を担っている。

 損害賠償の対象には身体障害、財物損害はもちろん、避難費用や健診・検査費用、休業損害、営業損害など社会通念からして相当と認められる範囲で因果関係が認められるもので、それを裏付ける資料があれば請求が認められる可能性は高い。

 今回、農畜産、水産被害も広範に出ているが、JAグループでは東京電力に対する損害賠償請求とともに、審査会に対しては和解の仲介を申し立てるもよう。

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