福島県産野菜などを社員食堂に、風評被害野菜を導入
2011年4月14日 11:00
深刻化する福島原発事故による被害は日々拡大している。そのひとつが、近隣で採れる農作物への風評被害だ。これを打破すべく、社員食堂へ風評被害を受けている産地の農作物を使用する企業が増えてきている。
農業機器の販売を行うクボタでは、長年、農業の機械化を通じて農家と深く関わってきた企業として、被災農家を支援すべく、出荷制限に該当しない福島県や茨城県などの農産物を社員食堂で利用。14日より給食施設のある全国の事業所13か所で順次開始。約1万人が利用すると見込んでいる。また、社員向け野菜販売会も実施する予定だ。
JXホールディングスでは、グループ行動指針「EARTH-5つの価値観」のひとつである「社会との共生」に基づき、風評被害をうけた農作物の社員食堂導入を決定。JXビル地下1階にあるグループ社員食堂にて、当該地域産で出荷制限の対象となっていない野菜を使用した特別メニューの提供を開始した。また、8日には、茨城県産の野菜販売会を行った。
日々深刻化している福島原発事故。これによる被害ははかり知れず、農作物の風評被害もさらに大きくなることが予想される。しかし、このような時だからこそ正しい知識を身に着け、行動することが大切なのではないだろうか。