年間1万個のコンテナが海に落下

2011年4月10日 19:00

 あるAnonymous Coward 曰く、

 米カリフォルニア州のモントレー湾水族館研究所(MBARI)によれば、年間およそ10,000個のコンテナが輸送中に海に落下しているそうだ(ニュースリリースSingularity Hubの記事本家/.Gigazineの記事)。

3月8日から10日にかけてMBARIが行った無人潜水艦による調査では、モントレー湾国立海洋保護地区に沈むコンテナが生き物たちの新たな住処となっていることが分かったそうだ。コンテナがあることによって従来であれば生息しなかった種が住み着く場合もあり、生態系を崩す恐れもあるとのこと。また、コンテナの1割には化学薬品を含む家庭用洗剤などが積載されており、これらが海洋生物に影響を及ぼす可能性もある。

近年は海に落下するコンテナの数が大幅に増加している。これは、新しく建造されるコンテナ船が従来よりも大きくなっているにもかかわらず、積み込みの手順が変わっていないことが原因のようだ。現在、積み込み前にコンテナの重量を計測することはほとんどないため、重いコンテナが非常に高い位置に積み上げられてしまうことがある。これにより荷崩れが発生しやすくなり、海にコンテナが落下する可能性も高くなるということだ。そのため、落下を防ぐには重量を考慮した積載が望まれる。

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