Tron:Legacy でアノ人が使っていたのは Emacs の eshell だった

2011年4月6日 17:30

 映画「Tron:Legacy」で F/X を担当した jtnimoy 氏の解説記事によると、劇中に出て来たシェルは Emacs の eshell だった模様。

 主人公サムがエンコム社をクラックした後、エンコム社の開発リーダー (記憶が確かであれば前作「Tron」に出て来たギブス博士の孫) がプロセスを止めようとして ps -ef をした後、kill -9 をするのだが、そのシェルが eshell であることが記事の画像からも確認できる。そのお隣では hanoi-unix が動いている。

 jtnimoy 氏曰く、アンジェリーナ・ジョリー主演の 1995 年の映画「サイバーネット」にはじまり「ジュラシック・パーク」「ソードフィッシュ」などでも視覚的インパクトを重視した結果、実際の操作とはかけ離れた表現となってしまう事に嫌気がさしていたという。一方で「マトリックス」でトリニティが nmap でポートスキャンして ssh で侵入する描写は拍手喝采ものだったが、その後こぞってハリウッド映画が「ボーン・アルティメイタム」「ダイ・ハード 4」などで nmap を使ったのには再びげんなりさせられたそうだ。「Tron:Legacy」ではネットワークへの侵入を描くわけではなくプロセスを落とすだけだったので、ps の結果を grep で切り出し、それをより Leet な表現にすべく Emacs の eshell を使った、とのことである。

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