エンデバー最後の搭乗クルー、打ち上げリハーサル終了

2011年4月4日 14:15

 スペースシャトル・エンデバー(STS-134)の搭乗クルーらは4月1日、打ち上げリハーサル(最終訓練)を終え、ケネディ宇宙センターを後にし、ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターに戻った。

 ケネディ宇宙センターで、搭乗クルーらはオレンジスーツを着用し、打ち上げ当日と同じ手順でカウントダウンのリハーサルが行われ、マーク・ケリー船長とパイロットのグレゴリー・ジョンソン宇宙飛行士は、シャトル着陸訓練機(STA)に搭乗し、着陸訓練などを行った。これで合計3日間の打ち上げリハーサルである、ターミナル・カウントダウン・デモンストレーション・テスト(TCDT)が無事終了した。

 打ち上げのため、搭乗クルーらは4月15日にケネディ宇宙センターに再び戻ってくる予定となっている。

 エンデバーの打ち上げはアメリカ東部夏時間4月19日19時48分(日本時間4月20日8時48分)に設定されており、このミッションはアルファ磁気スペクトロメータ(AMS-02)とエクスプレス補給キャリア(ELC)を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。

 アルファ磁気スペクトロメータは、ノーベル物理学者であるマサチューセッツ工科大学のサミュエル・ティン教授を中心に開発された分光器で、ISSに取り付けられる最大の実験装置でもある。ISSで宇宙線を測定し、暗黒物質や反物質の存在を解明する手がかりや、未知の物質の発見につながると期待されている。

 なお、エンデバーはこのミッションを最後に退役する予定で、スペースシャトル計画もエンデバー(STS-134)と6月のアトランティス(STS-135)を残すのみとなっている。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

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