アリアン5ロケット、メインエンジン点火後に緊急中止
2011年3月31日 13:30
アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間3月29日21時45分(日本時間3月30日6時45分)、アリアンロケット(アリアン5ECA)を南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げる予定だったが、メインエンジン点火後に緊急中止した。
打ち上げカウントダウンは順調に行われ、3、2、1、0とメインエンジン(ヴァルカン)が点火し、誰もがロケットが上がると思っていたが、突然問題が発生し、打ち上げが中止された。メインエンジンの火は消され、固体ロケットブースターも点火しなかったため、ロケットは上昇しなかった。
アリアンスペース社によると、カウントダウンの最中に異常が検出されたため、打ち上げが中断されたという。今後、ロケットを組立棟に戻し、点検を行い、新しい打ち上げ日時を発表する予定。
今回のアリアン5ロケットには、アラブ首長国連邦の通信衛星「Yahsat Y1A」と南アフリカ企業の通信衛星「Intelsat New Dawn」が搭載されている。
■Last-second abort for Ariane 5 rocket
http://www.youtube.com/watch?v=dIQCVa0bHV4
■Ariane 5 launch with Yahsat Y1A and Intelsat New Dawn: Launch countdown interrupted
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2011/780.asp
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