各社、新サービスや設備の導入を開始
2011年3月25日 11:00
東北地方太平洋沖地震から間もなく2週間を迎えるが、一向に落ち着きを見せず、まだまだ続く余震や、被害者数が増加、二次災害が懸念されている。そんな中、地震における新たな情報ツールや設備の導入が発表されている。
NTTレゾナントは、各携帯電話会社の「災害用伝言板」に登録されている情報を一括検索できる機能を23日よりスタートさせた。同機能は18日より開始している被災者からの伝言を検索できる「goo避難所からのメッセージ」を利用したもの。これにより検索ボックスに安否確認をしたい人の携帯電話番号を入力するだけで、各社の「災害用伝言板」に登録されている情報を一括で検索でき、短時間での確認が実現する。
ウェザーニューズとKDDIは、被災地への気象観測設備の設置を開始。コミュニケーションサービス「ソラテナ」での気象観測設備を利用し、気温、湿度、気圧、日照などを計測する。これらの設備はすでに設置されている場所もあるが、宮城や岩手、福島などの避難所を中心に最大50台を予定。避難所や救護施設、被災地周辺の一般家庭などを対象に設備の設置希望場所を募集している。また、計測されたデータは無料提供する特設サイト「東日本大震災」で1時間ごと更新され公開する。
これらのツールは、被災地を中心に活用される予定だ。現在、スマートフォン等で利用できる被災者向けアプリの無料提供などが頻繁に行われており、今後さらに活用されることが期待されている。