東京都、24日採取の水道水で放射性物質が基準値下回る
2011年3月24日 15:19
東京都は24日、葛飾区の金町浄水場で午前6時に採取した水道水の放射能測定結果が、乳児の飲用に関する指標値である100Bq/kg(1キログラムあたり100ベクレル)を下回る79Bq/kgだったと発表した。これに伴って都は乳児への飲用制限を解除した。
金町浄水場では、22日午前9時に採取した水道水から210Bq/kg、23日午前9時には190Bq/kgの放射性ヨウ素(ヨウ素131)が検出されたため、同浄水場から水道水が供給される東京都23区と多摩地域の武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市で乳児が水道水を摂取することを控えるように呼びかけていた。
都によると、23日に検出された190Bq/kgの水準でも乳児以外は水道水を飲んでも問題ない。また、1歳未満の乳児についても、長期にわたり飲み続けなければ問題ないとしている。一方で都は緊急対応として、550mlのミネラルウオーター入りペットボトル24万本を23区、武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市の乳児のいる家庭に乳児1人当たり3本配布することを発表した。明日もペットボトルの提供を続けるという。
都は、今後も水道水の測定検査を当面継続するとしている。