小惑星探査機「ドーン」、観測機器点検開始

2011年3月24日 12:00

 米航空宇宙局(NASA)は3月21日、小惑星探査機「ドーン(DAWN)」を冬眠モードから起こし、観測機器の点検を開始したと発表した。

 NASAによると、約6ヵ月間の冬眠期間を経て、科学者らはドーンのフレーミングカメラ、可視・赤外線分光計、ガンマ・中性子分光計の点検などを開始したという。

 プロジェクト・マネージャーのロバート・メース(Robert Mase)氏は「ベスタを観測するため、先週、3つの観測機器を点検するためにドーンを冬眠から起こしました」と述べている。

 ドーンは現在、2番目に大きい小惑星「ベスタ」を目指して飛行しており、2011年5月にアプローチを開始し、7月に接近する予定となっている。

 ドーンは2007年9月27日にデルタIIロケットによって打ち上げられ、2009年2月17日に火星の表面から約550kmまで接近し、火星スイングバイを行った。2011年7月に「ベスタ」を観測し、2015年2月には準惑星「ケレス」(以前は最も大きい小惑星に分類)に接近し、観測する予定となっている。

 この写真は3月16日、ドーンのフレーミングカメラが点検のために撮影したもの。

 写真=NASA。

 ■Dawn Opens its Eyes, Checks its Instruments
http://www.nasa.gov/mission_pages/dawn/news/dawn20110321.html

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