海江田経産省、東電管内で今夕「予測不能な大規模停電」のおそれ:一段の節電を呼びかけ
2011年3月17日 16:49
海江田万里経済産業相は17日、東京電力管内での需給が「ギリギリの状況」であり、「一日の電力需要がピークを迎える本日夕方から夜にかけて需要量が供給量を大幅に上回り、予測不能な大規模停電が発生する恐れがある」として、一段の節電を呼びかけた。
発表によると、厳しい寒さの影響で電力需要が急増。今日の供給力は3,350万KWだが、午前中のピークの電力需要量は3,292万KWとなっており、需給は「ギリギリの状況」という。昨日との比較では約400万KW上回るペースで推移している。
同省では、大規模停電を防止するため、特に電力需要がピークを迎える夕方から夜に「最大限の電力使用の抑制、不要不急の電気機器の使用停止」に協力するように要請している。
NHKの報道によると、海江田大臣は「仮に予測不能な大規模停電を防げないのであれば今の計画停電のやり方を見直さなければならないと」述べた。また、国土交通省はこれを受け、首都圏の鉄道各社に運行する本数を減らすように要請した。夕方のラッシュ時と重なる時間帯に既に大幅に運行本数を減らしてしている鉄道会社がさらに減らすと混乱が大きくなるとして、運行本数を大きく減らしていないJR東日本や東京メトロを中心に大きな混乱をきたさない範囲で運行本数を減らすように要請しているという。