第一原発漏えい 人体に影響与えない程度に低下

2011年3月16日 11:00

 枝野幸男官房長官は15日夕からの記者会見で東京電力福島第一原発の放射性物質の漏えいについて「午後3時30分現在、人体に影響を与えない程度に低下している」とした。

 一方で、「放射量濃度がどの程度の値になると人体に影響があるのか、目安となる数値はどれくらいの時間放射性物質を浴びるかによるため、軽々に言えない。(数値や表現で必要以上に安心されても、怖がられてもいけないため)誤解なく説明可能かどうか(何らかの方法を)検討してみる」と国民に分かりやすく説明するうえで検討する考えを示した。

 枝野官房長官は同日午前11時の記者発表で「午前10時22分時点のモニタリングで第一原発3号機付近では毎時400ミリシーベルト、4号機付近で毎時100ミリシーベルトがそれぞれ出ており、従来の数値と異なり、身体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いありません」と話していた。

 今回、数値表現で国民に分かりやすい方法がないか、検討する考えを示したもの。(編集担当:福角忠夫)

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