三菱電機、中国にて自動車機器事業を拡大すべく新会社を設立

2011年3月11日 11:00

 2009年に世界最大の自動車販売市場となった中国では、沿岸部を中心とした需要が内陸部へと拡大しており、今後、販売台数はさらに増加していくと見込まれる。成長著しい中国を自動車機器事業の重点市場と位置付け、各社、進出する動きが活発となっている。

 三菱電機は、電動パワーステアリング用機器やカーマルチメディア製品を製造・販売する新会社を中国に設立。新会社は2012年4月に営業を開始し、既存拠点と合わせ2015年度に中国国内売上高500億円を目指す。

 同社は2002年にオルタネーターやスターターをはじめとする電装品およびカーマルチメディア製品を製造・販売する現地合弁会社「常州三菱菱?机士林?装品有限公司」を設立、生産規模を拡大してきた。今回設立する新会社は、常州市と上海市の中間となる常熟市に位置しており、電動パワーステアリング用機器やカーマルチメディア製品をはじめとする各種自動車機器の製造と販売を担当。同社自動車機器事業のグローバル戦略の中核拠点として活動していく。

 なお、既存の常州三菱?机士林?装品有限公司はオルタネーターとスターターの製造に特化し、顧客窓口としての販売・営業機能は、すべて新会社が担うという。

 また、日立製作所の中国統括会社である日立(中国)有限公司と、日立の自動車機器事業の中核会社である日立オートモティブシステムズは、1月11日付けで、中国における自動車機器およびシステム事業の統括会社として日立汽車系統 (中国)有限公司を新規に設立、4月からの本格稼働を予定している。

 中国に7社の連結子会社を持つ日立オートモティブシステムズは、今後は日立汽車系統(中国)を中心に、営業・マーケティング力、開発力の徹底的な強化とともに、中国事業の戦略的な経営強化により、地域特性、ニーズへの迅速な対応とオペレーション全体の最適化、効率化を通じ、中国における一層の事業拡大を図る。

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