世界の富豪、過去最高の1210人:1位はメキシコ通信王スリム氏
2011年3月10日 14:49
米経済誌フォーブスが9日発表した2011年版の世界長者番付によると、資産が10億ドル(約830億円)を超える「富豪」の数が1,210人、富豪の資産総額も4兆5,000億ドルと過去最高を記録した。なかでも「BRICs」(ブラジル、ロシア、インド、中国)は、新たに富豪入りした214名のうち108名を輩出し、BRICS出身者の富豪に占める割合は前年の約20%から約25%へと拡大。新興国の存在感が増している。
総資産額が1位となったのは、メキシコで通信業などを手掛けるカルロス・スリム氏(71)。資産額は前年から205億ドル増加し、740億ドルだった。
2位は米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏(55)で資産総額560億ドル、3位は米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(80)で資産総額500億ドルだった。ゲイツ氏の資産のうち70%はマイクロソフト外の投資によるもので、メキシコ株式市場などに投資しているという。
1月に大規模な資金調達を行って注目を集めたフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(26)は、資産総額が135億ドルと前年から3.4倍に急拡大し、52位に浮上した。
日本では、ソフトバンクの孫正義氏(53)が資産総額81億ドルで113位に入ったのが最高。ほかに、ファーストリテイリングの柳井正氏(62)が76億ドルで122位に入るなど、26人がランクインしている。
長者番付のトップ10
(出典:The World's Billionaires 2011、敬称略)