ディスカバリーがケネディ宇宙センターに着陸、最後の飛行

2011年3月10日 02:15

 スペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)はアメリカ東部標準時間3月9日11時57分(日本時間3月10日1時57分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターの15番滑走路に無事着陸した。

 ケネディ宇宙センター周辺の天候は良好で、ディスカバリーの耐熱システムに問題もなく、着陸は順調に行われた。

 約12日間の飛行を経て、今回のSTS-133ミッションでは計2回の船外活動が実施され、ISSの補修作業などが行われた。また、恒久的多目的モジュール(PMM)をISSに取り付け、ヒト型ロボット宇宙飛行士「ロボノート2(R2)」も運んだ。

 今回の飛行はスペースシャトルにとって133回目の飛行で、ディスカバリーにとって39回目の飛行だった。ディスカバリーの飛行は今回が最後で、今後、整備などが行われた後、ワシントンD.C.にあるアメリカ国立航空宇宙博物館で展示される予定となっている。

 次回のスペースシャトルの打ち上げはエンデバー(STS-134)で、アルファ磁気スペクトロメータ(AMS-02)とエクスプレス補給キャリア(ELC)を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。エンデバーの打ち上げはアメリカ東部夏時間4月19日19時48分(日本時間4月20日8時48分)に予定されており、マーク・ケリー宇宙飛行士やグレゴリー・ジョンソン宇宙飛行士らが搭乗する。

 なお、エンデバーはこのミッションを最後に退役する予定で、スペースシャトル計画もエンデバー(STS-134)と6月のアトランティス(STS-135)を残すのみとなっている。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

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