スペースシャトル・ディスカバリー最後の飛行、今夜帰還
2011年3月9日 11:00
スペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)の搭乗クルーらは3月8日、耐熱システムや飛行制御システムなどの最終点検を行い、帰還への最終準備を終えた。
米航空宇宙局(NASA)によると、ディスカバリーの機体状態や姿勢制御システムは良好で、着陸には問題がないとのこと。着陸時のケネディ宇宙センター周辺の天候は強い風の可能性があるものの、比較的良好とみられる。
ディスカバリーが3月9日にケネディ宇宙センターに着陸できるチャンスは2回。1回目はアメリカ東部標準時間3月9日11時57分(日本時間3月10日1時57分)、2回目は3月9日13時34分(日本時間3月10日3時34分)の予定。
また、ディスカバリーに水や酸素、食料などが十分にあることから、NASAは3月9日の着陸において、場所をエドワーズ空軍基地やホワイトサンズ試験場に変更するプランを検討していない。もし悪天候などでディスカバリーがケネディ宇宙センターに着陸できなかった場合、NASAはミッションを延長する。
なお、ディスカバリーはこのミッションを最後に退役する予定で、スペースシャトルの打ち上げも4月のエンデバー(STS-134)、そして、6月のアトランティス(STS-135)を残すのみとなっている。
これらの写真は、ディスカバリーが国際宇宙ステーション(ISS)から切り離された時に撮影したもの。
写真=NASA。
■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html
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