ウォズ、教育者に対し「恐れずに新たな技術を使え」と提言
2011年3月9日 12:00
ある Anonymous Coward 曰く、
Apple の共同設立者として知られるスティーブ・ウォズニアックが Abilene Christian University (ACU) の「モバイルと教育」に関するイベント「Connected Summit」の基調講演に出席、教育にテクノロジを利用することなどについて語ったという(Ars Technica の記事より) 。
ウォズニアック氏は教育におけるテクノロジの役割として、「人間の教師がコンピュータに置き換わることはできないが、生徒の能力に応じてパーソナライズされた教育を提供する役割を負うことはできる」と主張するとともに、iPhone や iPad といったモバイルデバイスは「すべてを大きく変える」と主張、「コンピュータは一生あなたたちのそばにいるデバイスとなっている」と述べた。また、教科書が電子媒体で提供されることや、紙の書籍が将来どうなるか、といった点については「分からないが、将来私たちが現在持っている書籍と同じような存在になっているとは思わない。もう変化はすでに起こっており、たとえば iPad をバックパックに入れておけば、すべての本をそこで持ち運べるはずだ。しかし、まだ私たちはそうしていない。そのコストは少なくならなければならない。出版社の収益を減らす必要はないが、コストは少なくなるべきだ。」と述べた。
そのほか、ウォズニアック氏は「コンピュータの使い方を習うのは大嫌いだ」と述べ、「シンプルなやり方が良い。また人々の生活をよりシンプルにしたい」とし、Apple がコンピューティングの複雑さを減らそうとしている点を賞賛、、例として Apple がかつて発売していた「Newton」について、「たとえば Ed と来週火曜日に夕食」とだけ書いてアシストボタンを押せば、自動的にそれに対応する予定をカレンダーに作成してくれる点を述べている。氏はこれを「ロバストデザイン」と述べ、「様々なぶれのある入力から、一意な結果を出力できる」と定義した。氏は「機械に合わせるのではなく、機械が我々に合わせるべきだ」とし、「テクノロジを学ぶことに時間を費やすのではなく、それを使うことに時間を費やせ」と述べた。また、教育者や学生に対し「恐れずに新しい技術を使え、なぜならそれは私たちの生活を大きく変えてくれるからだ」と提言した。
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