町田のIT企業、ブラックな労働環境から脱却を試みる

2011年3月8日 20:13

  gedo 曰く

 読売新聞東京多摩版の記事「町田の企業 働きやすさ追求」によると、町田市の組込み系を中心としたソフト開発を行っているIT企業であるソフト開発が、「残業なし社員」や「週4日勤務社員」といった制度を始めたそうだ。lこれにより「東京ワークライフバランス認定企業」や町田市の「仕事と家庭の両立推進企業」などに選ばれ、さらに退職者も大幅に減るという実績を出したとのこと。

 背景には、IT業界ではよく聞く「過酷な労働環境による退職者の続出」があったそうだ。同社は社員45名の規模ながら毎月退職者が出る状況で、育成コストの問題や担当者が頻繁に変わることに対する顧客からの信頼喪失があり、メンタルを含め健康面で問題が発生したり、結婚や子育てをきっかけに退職しないでも済むようにできないかということがあるとのこと。

 しかし、特に同社の担当している携帯電話系組込み開発はデスマの中のデスマと呼ばれ、開発現場をそのような状況に追い込む業界慣行や人事・労働慣行やビジネススキームの問題は簡単に解決できないこともあり、他社は概ね冷やかな目で見ているようです。果たして今後も持続可能なのか単なる一人相撲で終わるのか、皆様はどう思うでしょうか?

 スラッシュドットのコメントを読む | 日本 | IT | ビジネス

 関連ストーリー:
就活中の学生の間に「ブラック企業」見分け方を指南する動きが広がる 2011年01月17日
バンク・オブ・アメリカ、社員を誹謗中傷するドメインを取得 2010年12月25日
開発者として食っていくならフリーと正社員どっちが良い ? 2010年09月07日
一流企業の幹部社員曰く「プロとは有能でいつでもつかまる人だ」 2010年05月13日

 

関連記事

最新記事