【銘柄診断】アクセルは期末好配当取りと業績再下ぶれ懸念が綱引き

2011年3月8日 19:05

★好配当利回り思惑は継続

  アクセル <6730> は8日、24円高の2391円まで買われて反発したが、1円安の2366円と安値で終了した。

  3月期期末接近とともに、3月期決算会社の好配当利回りランキングで上位にランクされる同社株に配当取りの買い物が続く一方、今3月期業績が大幅減益転換ペースで推移していることから、業績再下ぶれ・減配懸念も底流、利益確定売りが交錯、方向感を探る展開となっている。

  同社の株価は、昨年9月に今3月期第2四半期(2Q)累計・通期業績を下方修正、通期純利益が、パチンコ関連の不振から12億8000万円(前期比66%減)と前期の過去最高から大きく落ち込むことが響き窓を開けて上場来安値1480円まで急落した。

  ただ業績減額とともに発表した自己株式取得や2Q配当を期初予想通りに80円として実施したことから下げ過ぎとしてリバウンド、売り方の買い戻しも加わり窓埋めをした。

  今年1月開示の今期第3四半期決算は、大幅減益転換し、通期業績対比で低利益進捗率にとどまったが、業績予想や期末配当の変更に言及はなく、年間配当は160円と見込んだままとなる。この配当を前提にすると、同社株の配当利回りは6%超とランキング上位を占めることになる。今後の業績・配当修正動向が注目されることになるが、好配当利回り思惑は継続することになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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